「Unity フレームスクリプトにLuaを使う」の版間の差分
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==Luaの書き方== | ==Luaの書き方== | ||
タイムラインにLuaを書く場合、HTML5版のJavaScriptと同じように、コメントブロックにLuaスクリプトを書きます。 | タイムラインにLuaを書く場合、HTML5版のJavaScriptと同じように、コメントブロックにLuaスクリプトを書きます。 | ||
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<LWFファイル名>_script.txtというファイルが生成されています。<br/> | <LWFファイル名>_script.txtというファイルが生成されています。<br/> | ||
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/* lua_enterFrame | /* lua_enterFrame | ||
self.x = self.x + 1 | self.x = self.x + 1 | ||
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==KopiLuaInterfaceの導入== | ==KopiLuaInterfaceの導入== | ||
Unity上でLuaスクリプトを動かすためにはKopiLuaInterfaceというものを導入する必要があります。<br/> | Unity上でLuaスクリプトを動かすためにはKopiLuaInterfaceというものを導入する必要があります。<br/> | ||
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*:http://gfootweb.webspace.virginmedia.com/KLI-bin/ | *:http://gfootweb.webspace.virginmedia.com/KLI-bin/ | ||
*:KLI-1.2zipをダウンロード | *:KLI-1.2zipをダウンロード | ||
+ | [[File:LWF UnityLua1.jpg|thumb|500px|none|left|zipファイルをダウンロード]]<br/> | ||
*Pluginsフォルダに配置 | *Pluginsフォルダに配置 | ||
*:ダウンロードしたファイルを解凍しUnityのpluginsフォルダに配置 | *:ダウンロードしたファイルを解凍しUnityのpluginsフォルダに配置 | ||
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以上で導入は完了です。<br/> | 以上で導入は完了です。<br/> | ||
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==Luaを使えるように設定== | ==Luaを使えるように設定== | ||
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Unityにてメニューから<br/> | Unityにてメニューから<br/> | ||
<b>Edit -> Project Settings -> Player</b><br/> | <b>Edit -> Project Settings -> Player</b><br/> | ||
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InspectorにPlayerSettingsが表示されたら<br/> | InspectorにPlayerSettingsが表示されたら<br/> | ||
− | Other SettingsのConfiguration項目のScripting Define Symbolsの欄に | + | Other SettingsのConfiguration項目のScripting Define Symbolsの欄に<br/> |
<b>LWF_USE_LUA</b><br/> | <b>LWF_USE_LUA</b><br/> | ||
という記述を追加してください。<br/> | という記述を追加してください。<br/> | ||
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==Luaを動かしてみる== | ==Luaを動かしてみる== | ||
これでLWFでLuaを動かす準備が整ったので実際に動かしてみます。<br/> | これでLWFでLuaを動かす準備が整ったので実際に動かしてみます。<br/> |
2014年11月10日 (月) 02:19時点における最新版
Unity用のLWFではフレームスクリプトにASではなくLuaという言語を用いることで
フレームスクリプトでLWFやUnityのAPIを叩くことができるようになりFlashでActionScriptを用いて作るような動的アニメーションや制御を制作することができます
処理を入れすぎるとブラックボックス化してしまう可能性があることに注意して利用してください。
目次 |
Luaの書き方
タイムラインにLuaを書く場合、HTML5版のJavaScriptと同じように、コメントブロックにLuaスクリプトを書きます。
/* lua _root.mc1.x = 5 */
実行タイミングとして、lua, lua_load, lua_postLoad, lua_enterFrame 等が使えます。
ボタンの場合、onハンドラの中に書きます。
on(press){ /* lua _root.mc1.x = 5 */ }
Luaを書いてみる
タイムラインにLuaを記述して、LWFSでコンバートするとタイムラインのスクリプトが外部ファイルとなって
LWFS_work_output/unity/<LWF名> 内にテクスチャ等と一緒に
<LWFファイル名>_script.txtというファイルが生成されています。
【自身を毎フレーム動かすサンプル】
/* lua_enterFrame self.x = self.x + 1 self.y = self.y + 1 */
KopiLuaInterfaceの導入
Unity上でLuaスクリプトを動かすためにはKopiLuaInterfaceというものを導入する必要があります。
- KopiLuaInterfaceのダウンロード
- http://gfootweb.webspace.virginmedia.com/KLI-bin/
- KLI-1.2zipをダウンロード
- Pluginsフォルダに配置
- ダウンロードしたファイルを解凍しUnityのpluginsフォルダに配置
以上で導入は完了です。
Luaを使えるように設定
デフォルトではLWFはLuaを扱えないので、Unityで設定を変更する必要があります。
Unityにてメニューから
Edit -> Project Settings -> Player
を選択肢してください。
InspectorにPlayerSettingsが表示されたら
Other SettingsのConfiguration項目のScripting Define Symbolsの欄に
LWF_USE_LUA
という記述を追加してください。
Luaを動かしてみる
これでLWFでLuaを動かす準備が整ったので実際に動かしてみます。
LWFを動かしているスクリプトに下記を追加します
- 一番上に追加してください
using LuaInterface
- Load前に追加してください
TextAsset luaScript = Resources.Load("スクリプトファイルのパス") as TextAsset; Lua lua = new Lua(); lua.DoString(luaScript.text);
- Loadの引数に下記を追加してください。
- エディタの補完にluaStateは表示されませんが、先ほどのLWF_USE_LUAの設定を行えばエラーは発生しません。
- エディタの補完にluaStateは表示されませんが、先ほどのLWF_USE_LUAの設定を行えばエラーは発生しません。
luaState:lua.luaState
- Lua関連の記述を追加した場合の全体のサンプルです。
using UnityEngine; using System.Collections; using LuaInterface; [ExecuteInEditMode] public class LWFPlayer : LWFObject { public string path; public bool useAdditionalColor = false; public bool useLua = false; Lua lua = null; KopiLua.Lua.lua_State luaState = null; // Use this for initialization void Start () { if (useLua) { TextAsset luaScript = Resources.Load(path + "_script") as TextAsset; lua = new Lua(); lua.DoString(luaScript.text); luaState = lua.luaState; } Load (path, zRate:(float)0.0001, useAdditionalColor: useAdditionalColor, luaState:luaState); ScaleForHeight((int)Camera.main.orthographicSize * 2); } }
上記のサンプルでは対象のGameObjectのInspectorにてuseLuaにチェックを入れた場合のみスクリプトファイルを読み込むようにしています。
LuaでUnityのAPIを利用する
LuaはLWFだけでなくUnity側のAPIも利用することができます。
下記の記述をスクリプトに追加すればlogが出力されるようになります
luanet.UnityEngine.Debug.Log("lua test")